新宿三井ビル基準階の時間地図

measuring OBSTACLE AVOIDING distances by graph(network) from random delaunay mesh

建物の連続平面をランダムドロネー網によって離散化し、グラフ(ネットワーク)にします。そのネットワーク上でダイクストラ法を使いながら、建物エントランスの基点から障害物(壁面など)を回避した平面内の各点までの最短距離を計算しています。遠いところほど赤く、近いところほど青く、スペクトラム表示します。変形の様子は、床上の各点を基点からの方向を保ったまま、計算された最短距離の距離に移動・再配置するプロセスです。このようにビジュアライズすることで、基点からの近さ遠さが一望できます。平面内で回り込むところほど遠くなる距離の関係性、全体の各到達時間の不均質さを見ることができます。エントランスから遠いほど条件が良くない、という不動産価値にも読み替えることができます。この価値をバランスするために、非構造壁計画、エレベータの設置や運用方法の検討指標にも役立てられるでしょう。
本ポストのサンプルは新宿三井ビルにおける6種類のティピカルフロア(エレベータ停止階)を抜き出してモデルを作っています。5万6千以上のノードと16万本以上のエッジによって構成されたネットワークとなります。