Min-sum distant crossing in Kyoto City, with or without one-way operation もし京都の一方通行を全て無くしたら…

一方通行の有無で、都市の近接中心(Min-sum、エリア内の全ての交差点から近い場所)はどれくらい変わるでしょうか?

古都京都。京都は中国・長安の条坊制に倣った,碁盤の目(グリッド)状の街路をもちます。また一方通行が多いことも京都の特徴です。一方通行は近代以降,モータリゼーションの結果,交通事故や渋滞を減らすために設定されたもので,対面通行のできない狭い通りが多い京都では,その数が必然的に増えました。京都で車を運転すると,目的地の方向がわかっていたとしても,なかなか辿り着けないことがあります。京都はグリッドという空間を把握しやすいシステムがあるのにもかかわらず,一方通行がそのメリットを妨げていると言えます。別の言い方をすれば,地理的な条件はよくても,周辺の一方通行の状況で不便になり,ある方向からは便利でも別の方向からは不便という,不公平な場所があるということになります。

下の3図は左から、京都一方通行街路の分布(赤色一方通行、青色双方通行)、京都近接中心性(一方通行あり)、京都近接中心性(一方通行無しと仮定した場合)

一方通行(赤いエッジ)の分布
一方通行を考慮したMin-sum近接性
一方通行が全くなかった場合のMin-sum近接性

  
(c) OpenStreetMap contributors, CC-BY-SA

一方通行を運営することで、都市の所々で2点間の距離が引き伸ばされ、近接性の高い交差点が少なくなるのを見ることができます。右端の図のように、一方通行を全て解除すると、近接性の高い(スペクトラム色の高い・赤い)交差点の範囲が広がります。

近接性の高い交差点、上位100


(c) OpenStreetMap contributors, CC-BY-SA