「東京都の郊外都市における市街地再編~街路ネットワーク解析を活かして」

シンガポール国立大学建築学科・都市計画学科の学生による、東京へのスタディトリップのプログラムにて、國廣がhclab.による街路ネットワーク解析を活かした市街地再編についてレクチャを行いました。

hclab.では、青梅市中心市街地にある数十の空き店舗リストを元に、それぞれの立地特性や市街地既存店舗(飲食店、物販などのケースを分けて)との連携度などをランキングできるような解析を行いました。その分析をふまえて、青梅市のタウンマネジメントチームでは、実際の空き店舗活用プロセスの中で、より効果的な場所から着手するなどの方針づくりに役立てています。また市街地の空き地活用についても、効果的なイベント連携の可能な場所を分析し、そこで得られた結果をもとにマルシェなどのイベント開催地を決定しました。

当日は、解析によってどのようなことが分かるのか、なぜ地方都市では不動産の市場機能が不全に陥るのか、など学生および教員との活発な質疑があり、手法への関心と共に、日本の郊外地域特有の衰退現象などについても強い関心が寄せられました。

プログラム: シンガポール国立大学東京スタディトリップ(ローズマン教授ほか建築、都市計画系学生30名)
開催日: 2016年1月13日(水) 9:00-12:00
会 場: 東京大学本郷キャンパス工学部14号館222号室
テーマ: 東京における都市更新
講 師: 國廣純子(hclab/青梅市タウンマネージャー)、藤村龍至(RFA)、籾山真人(リライト)

Program: Tokyo Study Trip Program by National University of Singapore, School of Design & Environment / Professor Jugen Rosenmann, 30 students
Date and time: Jan 13,2016 AM9:00-12:00
Location: Lecture Room 222, bld. no.14 Faculty of Engineering, Hongo Campus, Tokyo University
Theme: Urban Renovation in Tokyo
lecturer: Junko Kunihiro(hclab, Ome city town manager),Ryuji Fujimura(RFA),Masato Momiyama(REWRITE)